現時点で
最も金利が高いフラット35と
(全期間固定金利の商品です)
最も金利が低いSBI新生銀行の
変動金利(半年型)では
1.53%も金利差が生じているのですが、
(フラット35の4月金利1.82%)
(SBI新生銀行の4月金利0.29%)
これだけ表向きに金利差が出てしまうと
正直なところ全期間固定金利商品は
ずいぶんと不利な状況になります。
仮に、4000万円を
40年返済で借入するとしたら、
変動金利(SBI新生銀行)の場合、
返済額が88,270円なのに対し、
全期間固定のフラット35の場合、
返済額が117,375円となり、
その差が29,105円も
ついてしまいますからね。
ま、実際のところは
フラット35には金利優遇があり、
性能や子供の人数、住む地域などで
優遇幅や優遇年数が違うものの
最初のうちはもっと金利が低いので
ここまでの差は生まれないんですけどね。
とはいえ、
建築費の高騰に伴って
家づくりの総予算が
上がってしまった現在は、
少しでも負担を抑えるべく
少しでも金利を低くしたいと
思うのが当たり前の感情だと思うので、
全期間固定金利より金利が低い
変動金利や10年固定金利について
今回はお伝えしていきたいと思います。
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
変動金利に関しては、
おそらく当面の間、
金利は上がらないと思われます。
マイナス金利が解除されたからといって
変動型の住宅ローンが
直接的に影響を受ける短期金利が
すぐさま上がるわけではないからです。
今後インフレが順調に進んだとしても、
それが賃金上昇につながるのは
団塊の世代が一斉退職する
2030年頃だと言われているし、
実際そこから短期金利が上昇するまでは
さらにタイムラグがある
と言われていますしね。
その上、
単純に金利の安さだけで
判断されてしまう変動金利は、
ネット上での価格競争がかなり激しく
上げたくても上げにくいという
原理が働くこともありますしね。
また、この予想に反して
仮に変動金利が
上がってしまうことになった場合でも、
それによってローン破綻する人が
急増してはいけないので、
変動金利には1.25倍ルールという
救済措置が施されているのも
変動金利の特徴の1つです。
仮に0.29%の金利が
金利を見直すタイミングとなる
5年後に2.5%になってしまった場合、
88,270円の返済が
126,017円になってしまい、
一気に37,747円も負担が増えるのですが、
1.25倍ルールが適用されることによって
88,270円×1.25=110,337円までしか
上がらないというわけですね。
もっとも、この場合15,680円分
負担が軽減されたことになるのですが、
この費用は未払い利息として
積み上げられていくだけなので、
(後々払わないといけません)
その点には注意が必要ですけどね。
というわけで、
少しでも金利を圧縮したい、
かつ、金利が上がるのは
まだまだ先だろうとお考えの方は、
金利上昇リスクにも備えつつ、
変動金利をお選びいただくと
いいかなーと思っています。
変動金利は金利が低い分、
元本の減りも早いので、
将来金利が上がった場合でも
返済負担が上がりにくいという
利点もありますしね。
✔️バランス型の10年固定
とはいえ、
いくら金利が安いからと言っても
やはり変動金利はなんとなく怖い・・
という方も多くいらっしゃると思うので、
そんな方は金利的に
変動と固定のちょうど中間に位置する
10年固定がいいかもしれません。
長期金利に連動する10年固定は
長期金利とほぼ同じ金利で推移しており、
そのレートは現在0.7〜0.8%ぐらいと
家を建てると13年間還付される
0.7%の住宅ローン減税とほぼ同じぐらいで
お得感もありますしね。
とはいえ、この商品を選ぶ場合
10年後には確実に
金利の見直しがやってくるため、
その時に備えて貯蓄を
していかないといけないのは当然だし、
少しでも負担が上がらないように
銀行と交渉しないといけないし、
場合によったら、
借り換えもあり得るので、
健康状態にも気を付けて
暮らしていただく必要があります。
(住宅ローンには団体信用生命保険が
セットになってくるからです)
というわけなので、
それぞれの良し悪しも考慮しつつ、
自分に合った住宅ローンを
選んでいただけたらと思います。
個人的には借りっぱなしで
何も考えなくていい全期間固定も
金利次第では全然アリだと
思ってるんですけどね!
それでは、、、