過去と現在と未来

およそ30年間続いた

デフレがようやく過ぎ去り、

インフレターンに入ったかも?

と言われている現在ですが、

実は、デフレと言えども

物価は30年前に比べて

それなりに上がっていたりします。

 

例えば、男子なら誰もが

愛読していたであろう

週刊少年ジャンプ。

30年前は190円だったのに

現在は290円と

約50%ほど値上がりしています。

 

例えば、たばこ(マイルドセブン)。

30年前は200円だったものが

現在は580円と

約3倍近く値上がりしているようです。

(吸わないので知らなかったのですが、

とんでもない値上がりですね・・・)

 

この他、車に関しても

30年前だと100万円もせずに

買えていた軽自動車が

今や200万円前後と

2倍近くになっており、

決してなにもかもがデフレ

だったわけではないんですよね・・・

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

また、この30年の間で

物価以外にも地味に上がってきたものが

国民年金保険料です。

 

30年前は

月額8,000円だった掛け金が

今や16,590円と

2倍になっていますからね。

 

ま、この制度が出来た時と今とでは

平均寿命が大きく違ってきたし、

なにより少子化によって

払う人数が減っているので

これに関しては仕方ないんですけどね。

 

消費税に関してもこの30年間で

ずいぶんと負担が増えましたよね。

30年前は3%だったの対し、

(もう数年遡るとそもそも

消費税自体ありませんでした)

今や10%ですからね。

当時2060万円で買えていた

2000万円の家が今や2200万円と

140万円も負担増になっている

という感じですね。

 

この30年の間で

平均年収が472万円から

443万円と減っている上、

退職金も約2800万円から

約1800万円と減っている

というデータからすると

なかなか厳しい状況の中、

インフレが押し寄せてきている

というのが現状ですね。

 

✔️これからの家の持ち方

 

このようにデフレといえど

価格が上がってきたものがある中、

実はこの30年間、

家はあまり価格が上がっておらず

ずいぶんと買いやすかったため

誰もが望めば買えていた

時期だったような気がします。

 

デフレの影響を受けて

住宅ローン金利も最低水準を

更新し続けていたため、

安心して全期間固定金利の

住宅ローンを借りることが出来たし、

ここ最近の災害の多さや酷さによって

ずいぶんと値上がりしましたが、

以前は火災保険料も

ずいぶんと安かったわけですからね。

電気料金だって

これから建てる方に比べると

ずいぶんと割安ですしね。

 

ですが、この流れも

現在、直面しようとしている

インフレの流れによって

大きく変化していっています。

 

円安の影響をもろに受けて

建築費はもちろん、

造成費や外構費に至るまで

全てが値上がりしていっている上、

ランニングコストとなる電気料金も

かなり値上がりしていますしね。

 

そして、金利。

つい最近、長期金利が1%に達して

そのあたりで落ち着いているという

ニュースが流れましたが、

こうなると全期間固定金利の

住宅ローン金利は間違いなく高くなり、

家を建てる方の中の半分以上が

選んでいると言われている

10年固定の住宅ローン金利も

今後、確実に上がっていくのは

間違いないと思います。

 

ゆえ、所得水準が上がってない中、

建築費や造成費、外構費

など全ての負担が上がり、

以前に比べて

予算総額が膨れ上がった現在では、

負担を抑えるためには、

低いところで推移している

「変動金利」を選ばざるを得ない

というのが現実なのかもしれません。

 

そして、そうなれば

住宅ローン審査も

これまで以上に厳しくなるし、

先のリスクに備えて

(インフレによって金利が上がる未来)

前向きに投資をすることによって

資産を増やしていく対策を

取らなければいけません。

 

なので、

これから家を買おうとお考えの方は、

コロナ前までに家を持たれた方とは、

違った価値観で持たないといけない

という感覚をお持ちいただき、

しっかりと知識をつけた上で

家づくりをしていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。