古い家が建っている土地の注意点

売り土地には、

耕作しなくなった田や畑、

使わなくなった工場や倉庫などを

不動産業者が買い取り

それを造成して売り出される分譲地と、

昔の分譲地の残りや

自らが所有していた不動産を

個人の方が販売される土地がありますが、

前者の場合、

道路、水道、排水、境界などが

完璧に整備されているのに対し、

後者の場合、

それとは真逆の場合が多々あります。

 

また、後者の場合

古い家が建っていて、

そのまま売りに出されていることも

少なくなく、

売り土地が少ない地域だと、

このような土地も検討材料として

入れざるを得ないと思うので、

今回は、古い家が建っている土地を

購入する場合の注意点について

お伝えしていきたいと思います。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

っと、その前に

まず、古い家を残したままの状態で

土地を売っている

2つの理由についてから。

 

1つは、更地にするとなれば

解体をしなくてはいけないため、

その費用を先に払わないと

いけなくなるから、ですね。

ごく当たり前の理由です。

 

そして2つ目が、

家が建っている状態にしておくと

固定資産税が安いからです。

200㎡(約60坪)までの敷地だと、

更地の状態の6分の1なので、

仮に土地の評価が18万円の場所であれば

3万円の評価になるという感じです。

 

解体してすぐ売れる

という確証があるならまだしも、

もしかしたら数年間売れない

なんてことも十分考えられるので、

この税制優遇は売る側からしたら

受けておきたいところですもんね。

 

以上のような理由から、

古い家を残したまま

売っている場合も少なくない

というわけですね。

 

もちろん、更地にしておいた方が、

間違いなく雰囲気がいいので、

売るにあたって

圧倒的に有利にはなるんですけどね。

 

✔️古い家が建っている土地の注意点

 

では、ここからは

このような土地を購入する場合の

注意点というか着眼点について

お伝えしていきたいと思います。

 

まず注意しておきたいところが、

境界のブロックや基礎の状態です。

そのまま使えるかどうかで

かかってくるコストが

大きく違ってくるからです。

 

境界壁が基礎ごと倒れてきている場合、

一旦それを壊して

新設し直さないといけないため、

単純にブロックだけをやりかえるのとでは

かなりコストが違ってきますからね。

 

続いて注意しておきたいところが

水道管です。

かなり築年数が建っている家だと、

上水道を引き込まず、

地下水を使っていることもあるし、

上水道を引き込んでいたとしても

現在の市の規定に合致していなければ、

引き込み直さないといけないため、

そうなれば数十万もの費用が

別途で必要になってきますからね。

 

ゆえ、境界壁の状態と共に

この水道も抜かりなく

調査しておいてください。

 

この他、家が建っている土地の場合、

地盤はしっかりしているため

地盤改良工事は必要ないのでは?

と言われることがあるんですが、

これも必ずしもそうではありません。

 

もちろん、

元々家が建っていたため、

田や畑を造成した土地に比べると、

地盤が締まっていると

地盤調査会社からは見なしてもらえるため、

微妙な判定の際は、

良い方向に働くもの事実なんですが、

如何せん、地盤調査が必須化したのは

ここ15年ぐらいであり、

昔は調査もせず家を建てており

「家が建っていたから=地盤が強い」

というわけではないので、

ここは楽観的に考えない方が

いいかと思います。

 

最後にもう一点。

古い家が建っているということは、

周りの家も同じように古いことが

予想され、これはつまり、

シロアリが近所に潜んでいる

可能性が高いということでもあります。

 

ゆえ、家を建てる時には、

土壌部分にシロアリ対策を

しっかり行ってください。

まー、これに関しては

今やどこの住宅会社でも

標準化していると思うので、

あまり心配することはないんですけどね。

 

というわけで、

これから土地を購入するにあたり、

古い家が建っている土地を

前向きに考えることがあった場合は、

この記事を

参考にしていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。