「室内干し」の欠点のカバー方法

基本、日中は家に居ないことが多いこと、

そして花粉症に苦しむ方が増えたこと、

この2点を理由に洗濯物を

外干しではなく室内干しにする方が

増えてきていますが、

室内干場をつくるとなれば

注意しておいた方がいいポイントが

いつくか存在します。

 

例えば、

室内干場をつくるとなれば

まず頭に浮かぶのは脱衣室だと思いますが、

あまりよく考えずに干場を

人が通る動線上につくってしまうと

そこを通る時、洗濯物が邪魔になり

いちいち洗濯物を避けながら

通らなければいけなくなります。

 

また、そこに取り付けられたバーは

基本、取り外さず

そのままにしておくでしょうから、

洗濯物を干してなかった場合でも

脱衣室に入るたびに

それがいちいち目に飛び込んできて、

きっと圧迫感を感じることになる

のではないでしょうか。

 

ゆえ、最初の注意点としては

干場の位置まで考えた上で

脱衣室の中の配置は考えた方がいい

ということですね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

そして、注意しておいた方がいい

2つ目のポイントが、

せっかく洗った洗濯物に

「生乾き臭」がこびりつかないように

室内干場は、風通しと日当たりを

確保出来る場所につくった方がいい

ということです。

 

洗濯物を乾燥させる

役目を果たすのが「風通し」で、

除菌の役目を果たすのが

「日光」なのですが、

風通しが悪い上、

日光も浴びない場所に干すとなると、

生乾き臭が発生する確率が

上がってしまうだけですからね。

 

その上、干場が足りず

ぎゅうぎゅう詰めに

洗濯物を干そうものなら

さらに生乾き臭の確率が

上がってしまいますしね・・

 

ゆえ、弊社では

部屋よりもこの脱衣室を優先して

日当たりがいい場所に

配置させていただいています。

 

そして、その窓から

ふんだんに直射日光が取れるように

窓のサイズを出来るだけ大きくし、

かつ、その窓を

常に開け放しておけるように

人の視線が気にならないような

工夫を凝らしています。

 

北向きの脱衣室では、

直射日光も入らなければ、

サイズが小さい上、

外からの視線が気になる窓では

風通しも確保出来ないでしょうからね。

 

このように弊社では、

室内干しがもたらすデメリットを

「間取り提案」によって

カバーさせていただいているのですが、

このデメリットは

床だけじゃなく壁や天井にも

自然素材を使用することによって

カバーすることも出来ます。

 

壁や天井に塗った

漆喰をはじめとした自然素材のものは

湿度が高くなれば湿気を吸収し、

逆に湿度が低くなれば(乾燥すれば)

湿気を放出してくれるからです。

 

そして、この方法であれば

多少風通しや日当たりが悪くとも

洗濯物の生乾きの臭いを防いでくれます。

かつ、夏はもちろん、

洗濯物が乾きにくい冬でも

夜に干した洗濯物が

翌日の夕方には乾くという

嬉しいメリットまでもたらしてくれます。

 

ただし、この方法は

けっこうコストが上がってしまう

というデメリットがあるので、

それを理由に採用するのが

なかなか難しいんですけどね。

 

その上、壁内に使用する断熱材を

自然素材と相性の良いもの

にしないといけないし、

通気の取り方にも

注意しないといけないので、

安請け合いしにくい

ということもありますしね。

 

兎に角、

室内干しライフを

快適に暮らしていただくためには、

「間取り」による解決策と

「素材」による解決策があるので、

これから家を建てるにあたり、

室内干し中心で考えている方は

覚えておいていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。