住宅ローン金利はどうなるのか?

7月末に日本銀行が政策を変更し、

長期金利変動幅の上限の

引き上げを発表しましたが、

これを受けて

住宅ローン金利がどうなるのかは、

これから家を建てる方、

そしてすでに家を建てて

変動金利で住宅ローンを

組んでいる方にとって

非常に気になるところだと思います。

 

ただでさえ

物価の上昇や電気料金の上昇によって

家計があっぷあっぷしているのに、

それに追い討ちをかけるように、

金利上昇によって住宅ローン返済まで

上がってしまうとしたら、

生活がかなりしんどくなりますしね。

 

というわけで今回は、

今後の住宅ローンがどうなるか

について個人的な考えを

述べていきたいと思います。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

まず結論から申し上げると、

変動金利、3年固定の

住宅ローン金利は上がらず、

10年固定と全期間固定の

住宅ローン金利は

多少なりとも上がると思います。

(メガバンクは早速上げましたね)

 

10年固定と全期間固定は

今回上限が引き上げられた

長期金利を元に

金利が決定するのに対し、

変動金利や3年固定は

短期プライムレートと呼ばれる

銀行が最優良企業に貸し出す

1年以内の短期金利を元に

金利が決定するからです。

 

ゆえ、この決定を受けたからと言って

すぐさま全ての住宅ローン金利が

上昇するものではない

ということを覚えておいてください。

 

上がるリスクがあるのは、

これから新規で

10年固定か全期間固定の

住宅ローンを借りようとしている方。

そして、10年固定の期間満了が

目の前に迫っている方。

という感じですね。

 

と言っても、

あくまで今回の政策変更は

これまでやってきた

金融緩和をやめて金融引き締めを行う

というものではなく、

金融緩和を維持しながらも

物価の急激な上昇を抑えるために

行うだけだと思うので、

今後どんどん金利が上がっていくのか

と言うと、

よほど景気が良くならない限りは

そうはならないんじゃないか?

と考えています。

 

✔️属性によって差が生じる?

 

この政策変更を受けて

フラット35を代表とする

全期間固定の住宅ローンは

一斉に金利が上がると思いますが、

10年固定の住宅ローンに関しては、

どこもかしこも金利が上がるかというと、

実はそうでもないのではないでしょうか。

 

銀行にとって

住宅ローンは貸倒リスクの小さい

安全性の高い商品であること。

住宅ローンを借りてくれていれば

給与振り込みが紐づいてくるため

現金が銀行に集まってきやすいこと。

その他、マイカーローンや教育ローン、

そしてリフォームローンなども

追加で借りてもらいやすいこと。

以上のような理由から

住宅ローンを借りてもらいたいからです。

 

ゆえ、表向きは

この政策変更を受けて多少なりとも

金利を上げるかもしれませんが、

実際のところは審査をしてみて

「この人は安全性が高い」

という認識になれば、

優遇金利を打ち出してくれるかも?

と個人的には思っています。

 

つまり、収入や職業、勤続年数、

そして貯金額やこれまでの取引実績など

総合的に判断した上で、

これまで以上に

金利の差をつけてくるんじゃないか

ということですね。

 

というわけなので、

ニュースなんかでは

大袈裟に「住宅ローン金利が上がる!」

とか「住宅ローン破綻する人が急増する!」

みたいな煽り報道がなされますが、

実際はこの政策変更だけでは

そこまでにはならないと思うので、

あまり不安に思わず落ち着いて

家づくりをしていただけたらと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。