土地・建物の予算の出し方 その4

平屋を建てるにあたり、

どれくらい土地の広さが

必要となるのかは、

「中庭」をつくるか否かで

大きく違ってきます。

 

「中庭」をつくらない場合、

リビングの位置が

100%南になると思いますが、

リビングの窓から直射光を

たっぷりと採り込むには

リビングから敷地境界まで

それなりに距離を取らなくては

いけなくなるのに対し、

「中庭」をつくれば

そうする必要がなくなるからです。

 

「中庭」があれば、

自然と隣に建つお家から

充分な距離が取れた場所に

窓を設置出来るようになるし、

直射光が入ってきにくい部屋には

「中庭」に入ってくる

直射光を壁に反射させた光と

天空光を届けてあげれば

それだけで充分明るくなるから、

ですね。

 

なんせプライバシーが担保された

「中庭」の窓には、

視線と共に光までも遮ってしまう

カーテンを設置する必要が

ありませんからね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

結果、

「中庭」をつくるか否かで

平屋を建てるにあたり必要となる

土地面積がざっと15〜20坪ほど

違ってくることになります。

 

仮に、延床面積28坪の

平屋を建てるとしたら、

「中庭」がある場合

60坪前後もあれば充分なのに対し、

「中庭」がない場合

それよりも15〜20坪程度広い

75〜80坪ぐらい広さがないといけない

といった感じですね。

 

土地価格に換算すると

坪単価が20万円のエリアだとしたら

それだけで300〜400万円前後

違ってくるというわけですね。

 

かつ、生涯払い続ける

固定資産税の金額も違ってきますしね。

 

✔️外構費も大きな差が生じる

 

また「中庭」の有無は

土地代に影響を及ぼすだけじゃなく、

外構費にも大きな影響を及ぼします。

 

「中庭」がないお家は

プライバシーを担保しにくい上

防犯性も担保しにくいため、

心理的に敷地に入ってきにくい工夫を

外構工事で施さないといけないし、

ウッドデッキを使うにせよ

部屋でリラックスして過ごしにせよ、

なんらかの手段によって

目隠ししないといけないからです。

 

「中庭」があるお家は

採光を中庭から確保出来ることから

外周部に大きな窓を設置する必要がなく、

結果、外壁そのものが

境界壁の役割を果たすし、

ウッドデッキを使うにせよ

リビングで過ごすにせよ、

全く人目を気にする必要がないのに対し。

 

そんなわけで、

土地代と外構代を合計すると

ざっと400〜600万円ぐらいは

差が生じるのではないでしょうか。

もちろん、住みたいエリアによって

この差は違ってくるわけですけどね。

 

✔️必要な土地面積の算出方法

 

平屋を建てるために

必要となる土地の広さは、

「中庭」がある場合、

前回までに算出した面積

+「中庭」として確保した面積

+余白10坪(家の周囲の通路)

+駐車場面積(1台4.5坪×台数)

で求めていただけます。

 

仮に前回までで求めた面積が25坪で、

中庭で必要な面積が3坪(=6帖)で、

置きたい車の台数が4台だとしたら、

25+3+10+18=56坪という感じですね。

 

他方、中庭がない平屋にする場合、

中庭分を足す必要はありませんが、

日当たりを確保するための余白が

20坪程度余分に必要となるため、

25+10+18+20=73坪は

土地面積が必要だということになります。

 

いかがでしたか?

 

これはあくまで目安なので、

常にこの計算通りになるかと言われると

決してそうではないんですが、

とはいえ、こうやって

どんな家を建てたいかから

必要な土地の広さを出しておくと

かなり土地探しがやりやすくなる

のではないでしょうか。

 

なので、

土地探しをしなければいけない方は、

まずは自分がどれくらいの

広さの家を求めているのか?

そしてその家を建てるためには、

どれくらいの広さの土地が必要なのか?

あらかじめこの2つを算出してから

土地探しに動き出して

いただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。