リスクとリスクヘッジ

家づくりをするにあたり

4000万円を銀行から借入するとして、

1.変動金利

2.10年固定金利

3.全期間固定金利

この3つのどれを選ぶかによって

毎月の返済負担が大きく違ってきます。

 

まず、変動金利は

この3つの中で最も金利が安いことが

魅力である商品ですが、

仮に0.3%という金利で40年返済にて

4000万円を借入した場合、

毎月の返済額は88,444円となります。

 

次に、地方銀行が

主力として取り扱う商品である

10年固定金利は

現在0.8%前後が貸出相場ですが、

この金利で40年返済にて

4000万円を借入した場合、

毎月の返済額は97,404円となります。

 

変動金利より

金利が0.5%上がったのですが、

その結果、返済額が8,960円上がった

というわけですね。

 

最後に、ずっと金利が

変わらないことが魅力である

全期間固定金利は、

相場感としては1.5%前後ですが、

この金利で40年返済にて

4000万円を借入した場合

毎月の返済額は110,869円となります。

 

先程の10年固定金利と比べると

返済負担が13,465円上がることになり、

変動金利と比べると

返済負担が22,425円も上がる

という感じですね。

 

さて、あなたなら

一体どの商品を選択されるでしょうか。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

この3つの中でどれを選ぶかを

決めるにあたって

最も大きなポイントなってくるのが

毎月の返済額だと思いますが、

個人的なアドバイスを

させていただくとしたら、

もし家計的に

全期間固定を選んだ場合の返済額を

出すことが出来るのだとしたら、

変動金利か10年固定金利の

どちらかを選んでいただき、

全期間固定との間に生じる差額分を

長期積立投資に回していただくことが

最良の選択ではないかと考えています。

 

仮に、10年固定金利との差額である

約1.3万円を今後40年間、

新NISAのつみたて枠を利用しながら

毎月つみたてていくとして、

毎年平均で5%ずつ

資産が増えていくとしたら、

40年後その掛け金の合計624万円が

1965万円にもなるし、

(1341万円増えると同時に

増えた分に通常約20%かかる税金が

一切かからないことから

満額受け取ることが出来るのが

新NISA制度です)

変動金利との差額で計算すると

(毎月2.2万円をつみたてていくと)

40年間の合計金額である1056万円が

3312万円にもなる(2270万円増える)

からです。

 

要は、この差額分を

長期積立投資に預けていただくだけで

「老後2000万円問題」が解決出来るので、

そうした方がいいというわけですね。

 

✔️現金がリスクになる時代

 

ようやく日本にも

インフレの波が押し寄せてきて、

当面の間、それが本物なのかを

見守る形になると思いますが、

デフレ渦においては「現金」が

資産防衛の最良の手段だったものの

インフレ渦において「現金」は

資産を失うリスク商品となってしまうので、

(100円の商品が50円になれば、

1000円の価値は2倍に上がりますが、

逆に200円になれば

価値が半減してしまうからです)

みんなに共通して言えることは、

出来れば銀行への預金を最小限に減らし、

長期積立投資を行なった方がいい

ということです。

 

積立投資をするということは、

増えることろにお金を預けるだけじゃなく

「=資産をドルでも持つ」

ということでもあるからです。

銀行預金だけだと

価値が減っていく円でしか

資産を持っていないことになりますからね。

 

ゆえ、これから家を建てる方は

家にかける予算を見直し、

また住宅ローン商品も吟味し、

かつ、保険や車といった

家同様にずっとかかり続ける固定費の

見直しもはかっていただきつつ、

これから訪れる未来のリスクに

万全の備えをしていってください!

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。