家づくりのコスト削減法(建築編2)

現在暮らしている住まいが

賃貸住宅だとしたら、

部屋や収納が少ないことによって

暮らしの不便さを感じている

可能性が高いでしょうから、

その不満や不快さを解決するべく

過不足がないように

部屋も収納もつくりたい

とお考えになると思いますが、

そうなれば、どんどんコストに

跳ね返ってきてしまいます。

 

結果、その皺寄せが

ローンにのしかってくるわけですが、

それだけじゃなく

無闇矢鱈に多く作ったスペースは

やがて持て余すことになる可能性が

高いのではないでしょうか。

ご実家の余った部屋たちのように・・・

 

ゆえ、弊社では

家族が最大化する現在だけに目を向けず、

家族が最小化する将来にも

同時に目を向けつつ、

家づくりをしていただくことを

オススメしています。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

では今回は、

面積を左右する2つ目の項目である

「部屋の数」について

お伝えしていきたいと思います。

 

✔️旧「客間」兼「子供部屋」

 

以前に比べて

来客をもてなす機会が減ったことから、

「客間」を求める方は

ずいぶんと少なくなりましたが、

ご実家から離れた場所に

家を建てようとしている方などは、

親御さんが遊びに来た時に備えて

もう1つ部屋が余分に欲しいと

お考えになるのではないでしょうか。

 

リビングに隣接して

もう1つ部屋を設えておけば、

子供たちが小さいうちには

子供たちの遊び場にもなるし、

子供たちの荷物も置いておけますしね。

 

2階建ての方に至っては

子供部屋が基本2階になり、

そうなれば子供たちが

自分の部屋を使うこともなければ、

(小さな子供たちが

親から離れた場所で過ごすこと自体

あり得ませんよね?)

いちいち自分たちのものを

自分の部屋に持っていって

くれることもないため、

リビングが散らかり放題に

なるでしょうしね。

 

そんなわけで

2階建てで家を建てようとお考えの方は、

住みやすい家にするために

来客の有無に関わらず

1階に客間的な部屋を

作らざるを得ないというのが

現実的な話ではないでしょうか。

コストが高くなるのは承知の上で。

 

✔️新「客間」兼「子供部屋」

 

ゆえ、弊社では

コストをアップさせることなく

「客間」的な要素も兼ね備えた

部屋を設けるために、

2階建ての家を建てるにしても

「子供部屋」は基本1階に作ることを

オススメしています。

 

子供部屋を1階に作れば、

子供たちに使ってもらいやすくなるし、

子供たちが自分の荷物を

自分の部屋に片付けやすくなるからです。

 

また、親御さんが泊まりに来た時も

その部屋を使ってもらいやすいからです。

親御さんが泊まりにくるのは

基本子供たちが小さいうち。

そして、子供たちが小さいうちは

自分の部屋で寝るのではなく

親と一緒に寝室で寝ているからです。

 

以上のような理由から、

弊社では平屋はもちろん、

2階建ての場合でも

子供部屋を基本1階に作ることを

オススメしているというわけです。

 

やがて子供たちが出ていった後は、

2階から1階に引っ越して来れば

自分たちの寝室として使えるし、

あるいは、夫婦それぞれが

それぞれの部屋(書斎や仕事部屋)として

使えるようになりますしね。

 

この他、洗濯物を干したり

畳んだりするためだけの

ランドリールームなども

予算にゆとりがあればいいですが、

そうじゃないない場合は、

無くてもいいスペースではないでしょうか。

 

出来るだけリビングから

生活感を消したいのも分かりますが、

そのために部屋を作れば

それだけで冷暖房機器も含めると

100〜150万円ほどコストが上がるし、

広く作ったリビングダイニングキッチンで

子供たちの様子を見ながら

家事が出来るのが現在の家の魅力ですしね。

 

というわけなので、

利便性や不安やもしもの備えから

どんどん家を広げたくなる

衝動に駆られると思いますが、

そこにはコストがつきものである

ということをご理解いただき、

現在だけじゃなく将来のことも考慮して

合理的な判断をしていただけたらと思います。

 

では、次回は

面積を圧縮に欠かすことの出来ない

次なる要素「部屋の広さ」について

お伝えしていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。