ローン(借金)の明暗

ローンを背負わないよりは

ローンを背負った方が、

そしてローンを背負う場合

若干背伸びするぐらいの方が

頑張って仕事をするようになる

という意見は「確かにそうだな」と

納得させられるものの、

この議論をする上で大事なことは

その度合いです。

 

例えば、現在は

世帯年収が700万円あれば

収入合算すれば住宅ローンとして

銀行から約8倍の5500万円を

貸してもらうことが出来るのですが、

共働きである場合はもちろん、

ご主人だけがこれだけ稼いでいるとしても

この決断は絶対にすべきではありません。

 

たとえ、

土地を買って家を建てるとしたら

これだけの予算が必要だとしてもです。

(土地が1500万円、建物が3300万円

外構が400万円、諸経費300万円

ぐらいの感じなので徳島市内だと

普通にあり得る話だと思います)

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

理由は、

その収入が維持出来なくなった瞬間に

家を手放さざるを得なくなる可能性が

限りなく高いからです。

 

おそらくこの収入で

これだけのローンを組んだ場合、

貯金をする余力がなくなってしまうため、

金利が上がることになった時

繰上げ返済によって

返済額アップを回避することが

出来なくなる可能性も高まりますしね。

 

✔️全てのリスクに対応することが大事

 

住宅ローンを組めば金利の中に

「団体信用生命保険」が含まれているため

債務者にもしものことが起こった場合、

ローンの残債はゼロになります。

 

ですが、それはあくまで

それに該当することが起こった場合のみ。

不慮の事故や病気で充分働けなくなるでは

単純に収入が減るだけで、

そもそも借入が現在の収入ありきで

試算されているとしたら

ただただ住宅ローン返済に

苦しめられながら生活することになります。

 

また、事故や病気じゃなくても

出産によって奥さんの収入が

ガクンと落ちることも可能性としては

充分にあり得ることではないでしょうか。

あるいは親の介護によって

充分に働けなくなるという可能性も。

 

さらに、転職や会社の経営状況、

自らの成績などによって

収入がアップダウンしてしまうことも

決してゼロではありませんよね。

 

そんなわけで、

たとえ銀行が貸してくれるとしても、

また、住みたい地域で

住みたい家を建てるとしたら

それだけの予算が必要だとしても、

こういったリスクに

充分に備えられないのだとしたら

決してそうすべきではない

と考えている次第です。

 

✔️妥協は「悪」ではない

 

とはいえ、そうは言っても

子供たちをいい環境で育てていくために、

また生活の質を高めていただくためには

賃貸住宅で暮らし続けるのではなく

家を持っていただいた方が

絶対にいいと考えています。

 

家を持てば

太陽光発電を設置出来るため

今後上昇し続けることが予想される

電気料金の負担を

大幅に軽減出来ることもありますしね。

 

ゆえ、家を建てる時には

家にかける予算を最初に考えること、

そして出来ればそれをする前に

ライフプラン(人生設計)を

専門家に行っていただき、

人生で起こりうる

あらゆるリスクに備えた上で

家にかけていい予算を

導き出してもらうこと、

これをオススメしています。

 

そうすれば、

あなたが考えている地域で

家を持つことは難しいかもしれません。

あるいは、あなたが理想とする

家を建てることは難しいかもしれません。

そして、住む場所や建てる家を

妥協せざるを得ないかもしれません。

 

しかし、

その現実を知っていただいた上で

家を持つことこそ、

家づくりにおいて

もっとも大事なことではないでしょうか。

 

不安に怯えることなく

質の高い暮らしを送ることが出来る。

それなりに買いたいものが買え、

行きたい場所に行くことが出来る。

子供たちにもしっかりお金を

かけてあげることが出来る。

こんな生活が送れるとしたら

最高ですよね。

 

それを実現していただくために

ローン(借金)の恐ろしさを

建てる前にしっかりと

ご理解いただければと思います。

 

ローン(借金)を

良いものに出来るかどうか。

これも意識しながら

家づくりを行ってください!

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。