投資という視点で見た家づくり

「家は一生で一番高い買い物である」

そう言われる所以は、

その価格もさることながら

家(マイホーム)そのものが

お金を生むことがないからです。

 

アパートやマンションなどの

賃貸住宅のように、

5000万円借金をしたら

年間で500万円収益を生むというのなら、

その5000万円の借金は

10年で回収出来るし、

その後は投じた額以上のお金を

生み続けてくれることになるので、

高い買い物だということには

なりませんからね。

 

その上、

家は建てた時が最も価値が高く、

経年と共に落ちていき

やがてゼロになる上、

人口が減少していくのが

濃厚である地方都市は

土地価格も上がる見込みも少ないため、

仮に将来売ることになっても

投じた額以上の価格で売れることは

まずありませんしね。

 

ゆえ、家を建てる時には、

これを踏まえた上で予算設定を行いつつ

その予算の中で収まるように

計画した方がいいし、

かつ、それと同時に

目減りしていく価値を補っていくために

それ以上にお金を増やすために

「投資」を行った方がいい、

というのが弊社の基本的な考え方です。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

では今回は、

これから家を建てる方が

絶対に知っておいた方がいい

「家づくりに必要な視点」について

お伝えしていきたいと思います。

 

✔️「貯金」は増えないどころか減る

 

お金の使い方は「消費」「浪費」

「投資」「投機」「貯金」

の5つに分類出来ますが、

ほとんどの方が「投資」と「投機」を

知らないまま大人になっていきます。

 

「投資(投機)=危険」だから

(破産するから。お金を失うから。)

絶対に手を出してはいけないと

小さい時から事あるごとに

言われ続けて育ったからです。

 

結果、お金を増やすための選択肢が

「貯金」だけになってしまうのですが、

誰もが知っている通り

貯金ではお金が増えないし、

現実は逆に目減りしていきます。

 

現在の預金金利では

100万円貯金していても

年間で100円しか増えない上、

時間外にお金を引き出そうものなら

220円もの手数料(22年分の利息)を、

どこかに振り込みしようものなら

550円とか880円もの手数料を

一気に奪われるからです。

 

その上、預金だけに頼っていると

インフレになり物価が上がってしまうと、

それだけで現金の価値が

一気に目減りしていきますしね。

 

ゆえ、お金を増やすためには

「貯金」という選択肢ではなく

本来は「投資」という選択肢を

持たなければいけないんですよね。

 

「投資」とは、

自分以外の何か(設備やお金)に

働いてもらうことによって

収益を生んでいく構造のことであり、

その中で、これから家を建てる方に

例外なくやっていただきたい投資が

「つみたてNISA」を利用しながら行う

長期積立投資です。

 

制度が見直され、来年から

「つみたてNISA」にかけられる資金が

大幅に増えるわけですしね。

 

✔️具体的にはどうすべきか?

 

では「つみたてNISA」の資金を

可能な限り増やすために

なにをしていただかないといけないのか?

 

まずやっていただきたいことが、

家のかけるお金を最小限に抑える工夫です。

家にかけるお金、

土地にかけるお金、

そして外構(庭)にかけるお金、

この3つ全てにおいてです。

 

そして、先程もご説明したように

貯金の選択肢を銀行への預金だけにせず

この資金の多くも

「つみたてNISA」に回してください。

 

さらに、家を建てると同時に保険も見直し、

ここで浮いた資金も

全て「つみたてNISA」に回してください。

 

住宅ローン金利の中には

もしものことがあった場合、

借金がゼロになる掛け捨ての

生命保険がかかっているため、

必要以上の死亡保証がついた

生命保険はいらなくなるし、

学資保険に至っても、

掛け金より増える商品なんて

皆目存在しないし、

医療保険に至っても、

そもそも日本は社会保障が手厚く

医療費は30%負担でいい上、

高額療養費制度を使えば、

医療費の負担が

さらに軽減されるからです。

 

この他、車なんかも

特定の車種(アルファードやランクルなど)

以外は買った値段より

大幅に価値が目減りしてしまうので、

ここに投じる価格を抑えられれば、

その分さらに費用が浮き

「つみたてNISA」枠が広がるので

いいんじゃないかと思っています。

 

というわけなので、

毎日の暮らしがより豊かになる

マイホームを持つと同時に、

お金に困らない生活を実現いただくために

ここでお伝えした知識を持った上で

家づくりをしていただけたらと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。