積立資金の捻出方法 〜続〜

結婚と同時に

「生命保険」に加入しなければ

と考えるのと同じように、

子供が産まれると同時に

「学資保険」に入らなければと

誰もが考えてしまうと思いますが、

学資保険に関しては、

そもそも入る必要はありません。

 

理由は、

銀行の預金レベルぐらいしか

お金が増えないからです。

 

増えない理由は、

掛け金の運用期間が短過ぎること、

(子供が18歳になるまでですもんね)

そして、学資保険にも

死亡保証がついていること、です。

(死亡保証の掛け金は掛け捨てなので

返ってこない費用です)

 

そんなわけで学資保険に関しても、

前回の生命保険同様に

家を建てるタイミングで

見直していただきたい

と考えている次第です。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc. 高根です。

 

では、子供たちの大学への進学資金は

どのように調達すればいいのか?

という話になるのですが、

個人的には、まずは学資保険に

回そうと思っていた資金を

丸々「つみたてNISA」に

追加で回していただきたいと考えています。

 

お子さんが2人いて、

それぞれに1万円ずつ

学資保険をかけようと

お考えだったとしたら、

2万円「つみたてNISA」の

資金を増やすということですね。

 

ただし、

この「つみたてNISA」に関しも

先程お伝えした学資保険同様に

運用期間が短いと

学費が完全に賄えるほど

増えてないことも考えられます。

 

ゆえ、そんな場合は、

迷わず「奨学金」を申し込んで

いただくといいと考えています。

 

「奨学金」は

銀行の教育ローンに比べて

金利がだいぶ安いし、

返済も大学を卒業してから

半年後からのスタートなので

大学在籍時にかかる

家賃・光熱費・生活費などと

出費が重ならないからです。

 

ま、せっかく低金利の

「奨学金」という制度があるんだから、

正味の話をすると

つみたてNISAによって

資産が増えていようといまいと

その資産には手をつけない方が

いいんですけどね。

 

つみたてNISAは、

増えたお金を再投資することによって

お金が雪だるま式に増えていく

「複利」によって運用されているので、

途中でお金を引き出してしまうと

その効果を減らしてしまうから、

そして、つみたてNISAは

あくまで老後資金づくりのために

するものだからです。

 

そんなわけで結論を申し上げると、

「学資保険」は解約し、

その資金は「つみたてNISA 」に回す。

そして充分増えていようといまいと、

その資産には手をつけず

大学の学費は「奨学金」を利用する。

これでいいと考えています。

(それでも親からの仕送りで

生活が厳しい場合は、

自分でバイトして稼げばいいと思います。

大学は自分が行きたくて

行っているわけですからね!)

 

(*注)

「奨学金」に関しては、

給付型はもちろん

貸与型に関しても所得制限があるので、

その点だけは注意してください。

 

✔️医療保険も最低限でいい

 

では、最後の3つ目の軸である

医療保険についてですが、

この保険に関しては、

生命保険や学資保険のように

全く加入しなくていいとは思わないものの、

とはいえ、

民間の保険会社の口車に乗せられて

入り過ぎないように注意は必要だと思います。

 

理由は、ここ日本では

国民健康保険を真面目におさめていれば、

国からの手厚い保証を

受けることが出来るからです。

 

まず、私たちは

医療機関で診てもらった時、

診療費・治療費の30%しか

負担する必要がありません。(よね?)

 

そして、大きな病気や怪我をした時も

「高額療養費制度」

と呼ばれる制度が適用されるため、

仮に300万円ほどの治療費だった場合

健康保険の適用で90万円となり、

さらに高額療養費制度の適用によって

その支払額は、

わずか10万円強で済むことになります。

 

以上の2つのことから

この医療保険に関しても、

もしもに備えて入り過ぎて

悪戯に保険の掛け金を増やすのではなく、

いつでも引き出せる現金を

手元に増やしておくことが大事

だと考えています。

 

ゆえ、ちょっと医療保険に

入り過ぎているかもなーと思われた方は、

生命保険と学資保険を見直すタイミングで

医療保険の見直しも

していただければと思います。

 

そして、保険に回していた資金を

丸々「つみたてNISA」を利用しつつ

長期積立投資に回してください。

 

では次回は

これらの話と関連性が高い

「頭金の使い途」について

お伝えしていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。