利息の無限ループの予防法

「家賃並みで家が買える」

という謳い文句は、

家が欲しいと思っている方にとって

とっても魅力的なフレーズですが、

これをそのまま真に受けて

家を建てていいのかと言うと、

もちろんそうではありません。

 

賃貸住宅だと

固定資産税を払わなくいいけど、

家を持てば

持ち続けている限りずっと

払い続けなければいけなくなる。

 

賃貸住宅だと

家財道具にだけ

保険をかけていればいいけど、

家を持てば家そのものにも

火災保険をかけなくてはいけなくなる。

と同時に地震保険にも。(これは任意です)

 

賃貸住宅だと

建物そのものが老朽化しても

自分で直す必要はないけど、

家を持てば老朽化の修正費用は

全て自己負担となる。

そして、その修繕を怠ってしまうと

家の寿命を縮めることになるし、

暮らしの質も下がる。

 

賃貸住宅だと

面積が小さい上に

家族の人数も少ないし

子供たちも小さいことから

光熱費(電気・ガス代)は

そこまで高くないのに対し、

家を持てば、

面積が大きくなる上に

家族の人数が増える可能性が高いし、

子供たちが大きくなるに連れて

光熱費も高くなりやすい。

 

といったことが想定されるからです。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です

 

ゆえ、こういった

維持管理(ランニング)コストを

どう準備していくのかを考え、

その上で毎月の返済金額を

はじき出して欲しいと思っています。

 

あ、そうそう。

家電製品の買い替え費用もですね。

これは賃貸住宅に住んでようが

マイホームに住んでいようが

いずれにしても必要となる費用なので

冒頭の説明では割愛していましたが、

これも必要になりますからね。

 

しかも、これらは

なぜか支出が増えるタイミングで

見事に壊れてくれますからね。。

 

✔️準備を怠った結果

 

冒頭の謳い文句に飛びついて

家を建てた方の多くが、

おそらくこれらの費用の捻出に

かなり苦戦しているのではないでしょうか。

 

例えば、

家電は10年前後で壊れる

とよく言われますが、

実は家電が壊れるタイミングは

子供たちにかかるお金が

急激に増えるタイミングと

ちょうど被ります。

(塾代や進学費用です)

 

結果、ジリジリと貯金が減っていくし、

そんな中家電を買い換えるとなると、

数十万単位のお金が

一気に吹っ飛んでいきます。

(例)

→エコキュートの買い替え:

処分費も含めて約45〜50万円

→便器交換:

処分費も含めて約15〜30万円

→エアコン交換:(1台あたり)

処分費も含めて約10〜20万円

 

ま、通帳からこれだけのお金が

ジャブジャブなくなっていくとなると、

メンタル的にかなりしんどいですよね。

 

その上、建って10〜15年ほど経つと

コーキングが切れたりひび割れたり

外壁材の塗料が落ちてきたりするため、

この修繕にも着手しないといけなくなります。

 

そして、これらには

ざっと150〜200万円ほどかかるのですが、

この状況に備えて

修繕費を積み立てていない場合、

これを見送るか

あるいはリフォームローンを組むかの

2択を強いられることになります。

 

見送るとなると

家はどんどん劣化していくことになるし、

リフォームローンを組むとなると、

既存の住宅ローンに上乗せして

さらにローンを払うという感じですね。

 

そんなわけで、

こんな状況に陥らないために

事前にこういった資金を

どう準備するのかを考えておいて欲しいと

思っている次第であります。

 

この他、キッチンやお風呂なども

やがて老朽化し取り替えないといけない

タイミングがやってくるのですが、

これまたリフォームローンを組むとなると、

エンドレスで割高な利息を

払い続けることになるので、

甘くて楽観的なフレーズに騙されないよう

気をつけてくださいね!

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。