豊かさを実現する真逆の方法 続々編

家は最低でも30坪は必要で、

普通なら35坪

出来れば40坪は欲しいと

多くの方がお考えだと思いますが、

大きくなればそれに比例して

家の価格が高くなるため、

家のコストを抑えたい方は、

この固定概念に縛られないように

しなければいけません。

 

面積が広がったからといって、

それだけで開放感が出るわけでもないし、

広くなれば逆に掃除の手間がかかる上、

固定資産税や電気代をはじめとした

維持管理費も高くなるだけですしね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

というわけで今回は、

その固定概念を形成する

3つの「無駄」について

お伝えしていきたいと思います。

 

1.通路という無駄

 

まず最初の無駄が「通路」です。

通路とは文字通り「ただ通るだけ」

の機能しか果たさないスペースで、

「廊下」と「階段」のことです。

 

ゆえ、面積を抑えるためには

まずは階段をなくすこと

「=平屋にすること」を

最優先に考えます。

 

2階建てにすれば、

それだけで階段分面積が広がるし、

その上、2階にそれぞれの部屋を

つくることが前提になると、

廊下がたくさん出来てしまうからです。

 

また、利便性を求め

「玄関→土間収納→洗面→脱衣

→ファミリークローク→リビング→玄関」

という風に、グルグル回れる回遊動線を

求められる方も多くいらっしゃいますが、

これはつくる必要のない「廊下」を

量産してしまう可能性が高いという

欠点をうちに秘めています。

 

つまり、利便性をゲットために

「コスト」という代償を払う

可能性が高いというわけですね。

ただ通るだけの「廊下」も

部屋や収納と同じだけ

コストがかかっているからです。

 

✔️数という無駄

 

2つ目の無駄が「部屋数」です。

例えば「客間」。

この部屋は、家庭訪問用とか

来客用とか親が泊まりにきた時用

という名目で作られる部屋ですが、

これらは本当に必要でしょうか。

 

親御さんが泊まることがあるとしても

高い確率で使っていない

子供部屋を使って貰えばいいし、

あるいは広々したリビングに

布団を敷いて寝てもらっても

いいでしょうからね。

 

この他、子供部屋に関しても

高い確率でいつか家を

出ていくことを考えると、

必ずしも人数分だけつくる

必要はないかもしれませんし、

ランドリールームや家事室など

特定の用途のためだけに

小さめの部屋をつくりたいと

お考えの方もいらっしゃいますが、

小さな部屋を多くつくれば、

その分建築コストが上がると同時に、

冷暖房機器のコストも上がってしまうので、

それがあることを普通だと

決めつけてしまっていないか?

世間の情報に流され過ぎてないか?

その部屋はコストという

犠牲を払ってでも必要なものなのか?

これらを間取りを書いてもらう前に

今一度よく考えてみてください。

 

✔️広さという無駄

 

最後の無駄が「部屋の広さ」です。

寝室の広さ、子供部屋の広さ、

リビングダイニングキッチンの広さです。

 

寝室に至っては、

基本寝る時間だけしか使わないこと、

隣にウォークインクローゼットがあり、

そこに荷物を全てしまうこと、

となると部屋にはベッド以外

置くものがない可能性が高いので、

闇雲に大きくつくる必要がない

のではないでしょうか。

 

子供部屋の広さにしても、

子供たちも大半の時間を

リビングで過ごす可能性が高いし、

いつか出て行くことを考えると、

必要以上にお金をかけてまで

広くつくる必要はない

のではないでしょうか。

 

リビングも然りです。

ここは過ごす時間が最も長い場所であり、

家族みんなが集まる場所なので、

個別の部屋に比べると

お金をかけてでも少しゆったり

つくっておいた方がいいものの、

かといって過剰な広さにしてしまうと

無駄な余白ばかりが生まれ

悪戯にコストが上がってしまうだけなので、

その点には注意していただきたいところです。

 

いかがでしたか?

 

今回お伝えさせていただいた

3つのことに配慮しながら

間取りを考えると、

35坪や40坪どころか

30坪にも満ちていないのに

充分ゆったり過ごせそうな間取りで

家を建てることが出来るようになります。

 

そして、それに加えて

前回、前々回の記事も

参考にしていただければ、

無理のない予算で

美しいデザインと素晴らしい機能を

兼ね備えたいい家を

建てることが出来るようになります。

 

「無駄を排除することで

最小限の予算でマイホームを手に入れ

豊かな暮らしを実現する」

このコンセプトで家を建てたい方は、

全3回の記事を

ぜひ参考にしてみてくだい!

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。