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高価な土地にしか良い家は建たないのか。

シンプルな家のための、長いはなし②

高価な土地にしか良い家は建たないのか。

家づくりは、建物にだけ気を使えばいいというものではありません。土地選びを疎かにしてしまえば、そこで始まる暮らしの利便性はもちろんのこと、生活する上での心のゆとりや経済性、安全性にも影響が出てくるからです。

現在すでに持っている一戸建てを建て替える、または実家の敷地内に新しく家を建てる、そんな状況でない限りは、あなたの家づくりは土地を探すところから始まるでしょう。土地を探す時、多くの人は「南側が道路に面したきれいな四角形の土地」を良い土地の基準と考えているでしょうし、実際にそういった土地はとても人気があり、売りに出たそばから買い手がつくものです。

ですがそういった土地は人気があるゆえに価格が高めに設定されており、値下げ交渉に応じてもらえることもほとんどありませんし、購入の際に即決を迫られることも珍しくありません。さらに言えば、土地の高さに加えて周囲からの目線を遮るために塀や植栽といった高価な外構工事が必要となり、結果としてトータルの予算を増やすか、建物に使う金額を減らさざるを得なくなります。

ならばいっそ、「南側の開けた土地を買うべき」という先入観を見直してみてはどうでしょうか。旗竿地や変形地といった、他の人が敬遠しがちな安い土地を買えば、浮いた予算は建物に使うこともできますし、トータルの予算を圧縮することもできます。それに家の中に光を導き入れる手段は、南側の大きな窓だけではありません。中庭やトップライトを設けることで家の中は十分な光を採り入れることができますし、外に面した窓を減らすことはプライバシーの確保や防犯性の向上にもつながります。また外壁が塀を兼ねるので土地の面積を有効活用でき、限られた面積の土地でもゆったりと暮らせる建物を設計することができます。

もちろん、そのような工夫を凝らした家を、どの工務店でも建てることができるわけではありません。しかし住みやすく美しい家を無理のない予算で建てたいなら、一度『SIMPLE Inc.』にご相談ください。土地の選び方だけではない、住まいに関わるすべての先入観を、私たちと一緒に一つずつ見直していきましょう。

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