ConceptSIMPLE Inc. 11のコンセプト

子どもの将来、子ども部屋の将来。

シンプルな家のための、長いはなし③

子どもの将来、子ども部屋の将来。

子どもにも自分の部屋を与えたい、そう思って家づくりを決断する人は多いことでしょう。広々とした快適な部屋で子どもたちがどう遊び、学び、どんな大人に成長していくのか。そうやって子ども達を見守り、幸せな将来を願うのは、親として当然の気持ちです。

そうなると、2階建ての家の1階にリビングダイニングと来客用の和室、2階に夫婦の寝室と子どもの人数に合わせた部屋を配置するのが一般的なレイアウトになります。しかし子ども達が自立して巣立っていったあと、夫婦だけになった家で子ども部屋はどんな役割を担えばよいのでしょうか。

夫婦それぞれが趣味や仕事の部屋として使う予定があるのならまだしも、使わなくなった荷物を押し込んでおくだけの場所や、空っぽのまま部屋を放置しておくだけになるのであれば、それはとてももったいない話です。将来的に使われなくなる空間にも建築のコストはかかりますし、それを維持するのにもコストと手間が容赦なくかかり続けていくからです。

「人数に応じた子ども部屋」「来客用に備えて1部屋余分に」という固定観念に囚われてさえいなければ、もっとLDKを広々ととることができたかもしれませんし、家全体の床面積を削ることで階段を上り下りせずゆったりと暮らせる平屋にできたかもしれません。

子どもが自室で一人で寝る期間は思ったほど長くありませんし、年間を通して来客が泊まる機会もそれほど多くはないのではありませんか。それならば子どもが小さいうちは子ども部屋を来客用として使えば、来客専用の部屋を作らずに済みます。

そんなふうに「当たり前」と思っていることをひとつずつ見直して、もっと広く、シンプルな家を建てることができるのは、当社と一緒に家づくりを進めていく人だけが得られる特権なのです。

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