ConceptSIMPLE Inc. 11のコンセプト

にわには…

シンプルな家のための、長いはなし④

にわには…

家を建てる時、建物とワンセットで考えるべきなのが庭です。しかし庭を含む外構工事には思った以上にコストがかかるもの。ただでさえ建物にあれこれと設備を追加することで予算をオーバーしがちなのに、それに加えて外構工事に多額の費用がかかってしまえば、どうなるでしょうか。さらに借り入れを増やすか、貯金を切り崩すか、それとも外構は工事費用が貯まるまで後回しにして、とりあえず建築中のようなガタガタの庭に我慢して何年も住むか…。できれば、そのどれも避けて通りたいですよね。

そのために一番手っ取り早いのは、必要以上の広さの土地を購入しないことです。外構工事が必要な面積が増えれば、当然それに応じて工事費用も高額になります。必要な土地の広さを見極めて購入すれば、無駄な外構工事の費用だけでなく、土地そのものの取得費用もカットできるのです。

もうひとつ有効なのは、建築基準法が許す限りで敷地いっぱいに家を建てることです。一般的な家は建物の外側にブロック塀などを立てますが、このブロック塀の役割を家の外壁が兼ねてしまえばいいのです。こうすることで敷地に無駄な余白ができなくなり、土地の面積を有効に使って広々とした家を建てることができます。雑草の生い茂る時期に、汗だくになりながら草むしりをする手間も軽減できるのも嬉しいポイントです。

せっかく美しい建物ができあがっても、それを庭の植栽やブロック塀で覆い隠してしまうのはもったいない話です。それならば庭はすっきりとシンプルに仕上げて、建物の美しさを引き立たせるほうがいいですよね。

もちろん、建物の外壁がプライバシーを守る役割も果たすわけですから、世の中に多く見られるようなリビングの中が丸見えになる窓が設置された家では、防犯性に不安が残ります。当社では中庭やトップライトを駆使して、外からのプライバシーをまもりながらも室内はどの部屋も明るい、そんな家を提案しています。

美しい家とシンプルな庭、そんな組み合わせを実現するためにも、ぜひ家づくりの最初には外構工事も含めた資金計画を綿密に行うようにしてください。

< ...Back Next... >